2009年 10月 21日
Easy foot work |
忙しい日々であった。
働いているときよりも忙しいということはどういうことだろう。
ただ、その分スピードを出して走れるようになった。
誰の許可もいらないというのは、とてもすばらしいことだ。フットワークがすこぶる軽い。
もっともっと軽やかに生きたいのであるが、自分の体力というより精神力のほうがけっこう限界値があって、一定の閾値を越えると今日はもうやめときなと声がするときがある。
あんまり一日の中にイベントを詰め込みすぎると良くないのだ。胃袋と同じである。
自由な反面、けっこう考え込んでしまうことも多くて、つまらないことで時間を取られてしまうことも多い。こういう時はもっと自分に決断力というか「考えない力」があればいいのだけれどなあと良く思う。
例の放浪写真家Kなどはそういった「なにも考えない力」みたいなものがすごくある人で、時々それがうらやましくもあったりする。
ただ彼の場合、「何も考えてないように見せかけて、実は経験に裏打ちされた反射神経が働いている時」と「なにも考えてないように見せかけて本当に何も考えてない時」というのがあって、そのどっちかによってこっちの尊敬度合いも変化してくる。
「ああやっぱりなにも考えてなかったなコイツ」と思うことの方が多かったような気もする。
それはさておき今日は久しぶりに歯医者に行った。近所の歯医者なのだけれど、ここの歯医者さんは行動が早いタイプだ。
久しぶりに行ったのだから、定期検診チックなことと歯石とりぐらいかなと思っていたのが、口をのぞいて2分程で
「あ〜、じゃあ抜きましょうか」
と言って、次の瞬間には脇に置いてあった部分麻酔用注射器を手に取っていた。
以前に左側の上下の親知らずを抜いたときも速攻サドンデスといった感じだったけれど、今日もばっちりと抜かれてしまった。
僕の歯は歯並びが悪く、前歯の一部がおかしな感じに後ろに出てしまっているのだけれど、そいつをみると一言「これ邪魔ですねえ」と先生は口走っていた。
下手すると全部の歯を抜かれてしまいそうである。
「いや、あのその歯はホラ、この間矯正するっていうことで残しておいたじゃないですか」
「...あ?ああ...そうでしたっけ。はい、わかりました残しておきましょう」
危機一髪である。
そんなこんなで定期検診と歯石除去と抜歯という、一回の治療でフルコース的なメニューをこなした後で、翌日消毒のための予約をした。
疲れたなあ。
めでたく7日で仕事納めとなったので、そんな感じで毎日を謳歌しているのである。
有休消化と言うやつだ。こんな世知辛い世の中で有休をいただけるとはありがたいことである。
しばらくいろんな人たちと会っていた。
こういう時でもないとなかなか会えないからだ。
ミュージシャン仲間というのが僕の場合ほとんどいないのだけれど、その数少ない人たちのライブにも行ってきた。はっきり言って方向性なんか全然違うのである。
それでもとりあえず行ってみるのである。
いつもと違うことをする必要がある。
そういうことが必要な時期だと思うのだ。
しばらく会っていない人にメールをしてみた。返事が返ってくるかどうか少し不安でもあったのだけれど、きちんと帰ってきた。
さすがに大人の人たちは違うのである。
人生の先輩達の話が聞きたいのである。こういう時だからこそ。
明日も天気がいいそうだ。
さて今度は何を天日に干そうか。
soundscape
by itr-y
| 2009-10-21 00:22
| 日常