2009年 11月 11日
What kind of footprint will you leave ? |
いつもトップページはエキサイトにしているのだけれど、気になるニュースが二点ほど。
新卒採用の話である。
就職氷河期の昨今でも、いまだに体育会系の新卒は就職に強いというニュースだ。
上下関係がわかっていて逆境に強く、簡単には辞めないなど、採るほうとしてはメリットが多いらしい。あいかわらずだなと僕はちょっと思ってしまった。
体育会系の人間があまり好きではない。
というか、はっきり言ってものすごく嫌いである。
基本的に奴らは上下関係を心得ているのではなく、上の人間にへりくだる術を身につけているだけだと僕は思う。
そして彼らは上の人間がいないとなんでもかんでもやりたい放題である。
目の届かない所で悪さをし、そして大勢でつるみ、弱い人間を吊るし上げる。
徒党を組むのである。
訳の分からない価値観を他人に押しつけ、強要し、それを実行しないと殴る蹴るの暴行を働く。
まあ殴る蹴るの暴行を受けたことはさすがにないけれど、あの手の人間の妙な自尊心とその価値観を強要する態度と、そしてそれに反する人間をいっさい認めない狭量さは、僕がこの世で一番毛嫌いする類いのものだ。
自分自身けっこう独自の価値観を持って行きてはいるものの、それに反する人間をどうにかしちゃおうなんて言う気はさらさらないので、ああやって自分のやり方を平気で押し付けられる人間には辟易する。
彼らは別に強いわけじゃない。ズルいのである。
世の中ではそう言ったズルさがないとやって行けない。
だから体育会系の人間が大勢採られると言うことは、それだけ自分勝手でズルい人間を多量に必要とする程、我が国の企業は弱ってきているのだと言うことである。
なんだかな。
もうひとつは好きなニュース。恐竜の新種発見と新説の発表のニュースだ。
南アフリカで竜脚類の新種の化石が見つかったと言うニュースである。
竜脚類はアパトサウルスやディプロドクス、ブラキオサウルスなど四つ足の首の長い陸生恐竜の仲間である。
見つかったのはジュラ紀初期のもので、まだ二本足に近い状態だけれど必要に応じて4つ足で歩行したらしい。ちょうどプラテオサウルスみたいな感じだろうか。
アールドニクス・セレスタエと名付けられたこの恐竜は、発見時の化石の状態がとてもよく、周辺部から新たな化石の発見も期待されているそうだ。
現在のニュースはあいかわらずぐったりしてしまうようなものばかりだけれど、各地で活躍している古生物学者達の発見にはいつもこころが躍ってしまう。
どんどん「新たな過去」がわかりつつあるのだ。
アメリカ、メリーランド大学の古脊椎動物学者、トーマス・R・ホルツ・ジュニア氏は語る。
「進化というのは最初から何かを意図して進むものではないことを実感した。有意義な進化もあるが、最終的には無意味に終わる場合もあるということだ」(本文記事より抜粋)
最終的に無意味に終わったとしても僕らは進化し続けないといけないのだ。
そしてたぶんそこには体育会系も理系も文系もへったくれもないんだろう。
どうやら進むしかないようだ。
soundscape
by itr-y
| 2009-11-11 19:37
| 日常