2010年 01月 06日
よくしゃべることもある |
毎日、何もない日が続いたかと思えば立て続けにいろんな用が入る日もある。
仕事なんかしてないのだから、別にどこに行かずともよいはずなのだが、それでもあちこちほっつき歩いているといろんな人脈が国籍問わずできるもんで、今日は井上陽水的に言うと「一日張りつめた気持ち」でいた。
エヴァースワルダーの駅から少し歩いたところにギターショップがあって、そこでであったとあるギター弾きがちょっとしたフリマをやるので来ないかと言っていたので足を運んでみることにした。
ベルリンは再び雪が降って、あっちこっちつるっつるになっている。
冗談抜きで滑りやすいので下手に足を前に出すことができない。街行く人々もみんな心なしかセミよちよち歩きで歩いている。
自分でライブをやったり曲作りをしたりしているという彼は、なんとなく哲学者を思わせる感じの風貌である。ひげは生えているし、おんぼろのコートを着てタバコを吹かしている。
彼に誘われて行った場所は、ベルリンではよくあるガラクタだらけのアパートの一室で、そこにぞんざいに品物、というかガラクタが並べられていた。
その中で木の桶にアコースティックギターのネックを取り付けて、そこにさらにシングルピックアップをつけただけのバンジョーみたいなギターがあってそいつをちょっと弾かせてもらった。
おもちゃみたいな簡単な造りの割には、完全にホローボディーのためかとても暖かい音のする、いいギターだった。ブリッジなんかも全部手作りだ。造りの割に音は実用的である。たぶん誰かがハンドメイドで作ったんだろう。
60ユーロということだったけど、もうこれ以上ガラクタを増やしたくないのでやめておいた。
マウアーパークのフリマでけっこういろんなものを買ってしまったのである。持ち帰る時のことを考えるとあまり持ち歩けない。
実はまだ書いていないのだけれど、そのギターショップで滞在中の自分のパートナーとなってくれたギターを買ったのだ。
この店のことはそのうち書こうと思うが、この街は本当にガラクタで溢れているなと思った。
ちょっと欲しかったんだけれども。
でもシングルピックアップつけるだけならまな板でも作れそうだ。こんどちょっと作ってみよう。ガラクタの連鎖である。
早くも中盤戦に突入して、外出よりは自分の生活が中心になってきている。
次の計画を早く進めないと行けない。
ヒマなようでとても忙しいのだ。
soundscape
by itr-y
| 2010-01-06 08:47
| ベルリン