2010年 03月 15日
クラウチングスタート |
とりあえずなんとなく求職活動が小さく一段落ついたような気がしたので、ちょっと奮発して飲みに行くことにした。
こっちに帰ってきてからこのかた自分一人で飲みにいくことは無かった。お金なんかいないからである、もちろん今だってお金なんか無いのだけれど、たまにこういうことをしないと自分がダメになっていくような気がする。しばらくぶりにヱビスビールを飲んで、こんな味だったっけなと首をひねった。もっと美味しかったような気がするのだけれど。
高校がネクタイだったこともあって、スーツには違和感が無い。こういうのはいいことである。ただ高校の頃のけだるい倦怠感がじんわりよみがえってくる。背筋が伸びる反面、着たとたん疲れてしまう何かがビジネススーツにはあると思う。
虎ノ門から日比谷まではそこまで遠くない。久しぶりに日比谷公園に行きたくなって、帰り道公園の中を通って帰った。どこかの大学の卒業式の終わったらしい国際フォーラムを通り抜け、そのまま大手町まで歩いていった。歩くのが苦にならなくなっている。
所用を済ませるため浦安に行って、不動産屋を訪ね見積もり出してもらうと今度は洋服のお直しの店に行った。スーツのボタンが取れかかっていたのだ。別にスーツのボタンくらい自分でつければいいのだけれど、この際きちんと店でつけてもらおうと思ったのだ。おかげでがっちりとボタンはスーツに吸い付いた。
そのままの流れでいつも行っていた地元の店に行ったわけである。
ロンドンにいた時もギネスはよく飲んでいたけれど、なぜかここで飲むギネスの方が美味いような気がする。缶ビールのものだけれど特殊な機械で超音波を使って細かく泡立てたギネスは、優しく迎えてくれた。フォレストゲートホテルのギネスはなんか水っぽいような気がした。安いのはいいことだけれど、本物のギネスを飲むにはやはりダブリンにいく必要がありそうである。
また再び脱出するための計画を練っているのだけれど、どう考えても時間的、金銭的余裕が無い。いや正確に言うと金銭的余裕のみが無い。ここで宝くじでもどどんとあたればもうすぐにでも思い残すことも何も無く国外逃亡してしまうのだけれど、たぶん宝くじを買うほとんどみんながそんなことを考えているのかもしれない。
いつの間にか3月も半ばを過ぎた。
帰ってきてからひと月が立ちつつある。
スタートダッシュは結局切れなかったような気がする。
クラウチングスタートは今でも苦手だ。
soundscape
by itr-y
| 2010-03-15 16:37
| 日常