2010年 07月 05日
レイトショウにようこそ |
しばらく実家に帰っていた。部屋だとか身のまわりの整理だとかをしていたのだけれど、とてもじゃないが全部を終わらせるなんて事は不可能だなと思った。こういう所、妙に律儀にきちんとやろうとしてしまい、それが終わらないと前に進めないような気がしてしまう。
この性格が災いしていつもなかなか事が運ばないことが多い。でも今回は途中までやって気がついたので良しとしよう。
先日、車を引き取ってくれるという人が見つかって、めでたく商談成立となった。少しホッとした。左のキャブ車というのはけっこう希少価値が高い。にもかかわらずそれなりの年代のものだから中古車屋とかで査定するとまず値段がつかない。逆に金を払えば処分してやってもいいぜとうような扱いを受ける。あんまり腹が立ったのでファンの集いのような所で募集をかけたら5〜6件ほど問い合わせがあった。捨てる神あれば拾う神ありである。
曇りの日だったのだけれど暑い。そんな日が続いていた。仙台から戻ってきて以来洗車をしてなかったので、広い公園に駐車して水をぶっかけ食器用洗剤をうすめた水でガシガシと洗っていった。車用のものは高いのでずいぶん前から車用のものは買わなくなった。はじめはオイルとかエレメントとか、わけもわからず高いものを使っていたりしてけれど、安くてもふつうに大丈夫だということがわかったのであるものですますようになった。
こうした意識の変化も車に乗っていて変わってきたことのひとつだった。
ワックスをかけようとウェスですくって屋根の上にのせるととろりと鑞のようにとけて伸びていった。塗りやすいことは塗りやすいのだけれど暑くってやってられなくなり屋根を塗るともう後はあきらめてしまった。凄まじい暑さだ。
曇りの日でも日焼けはするし、暑い。梅雨の頃の気候ってこんなに過酷だったか。運動なんてしてたら確実に熱射病になりそうだ。じっと日陰で動かない。そんな昆虫のような暮らしにしたい。ずうと焼き続きで日を浴びてなかったから上半身裸になって作業をしていたけど、これも途中で肌が痛くなってきたのがわかったので急いで服を着た。日焼けしてひりひりしている上に汗をかいている状態で服を着るというのがいまだに苦手だ。ベタベタして痛い。
あと何日コイツと一緒にいられるだろう。
知り合いの知り合いで車に詳しい人だから安心ではあるけど、なんだかちょっとさみしい気分になってしまった。まだちょっと期間はあるけどどうしようかなと考えて、久しぶりにコイツに乗って映画を観に行くことにした。
そう言えばこうやって一人夜中に車でレイトショーを観に行ってばかりいたな。
夜、低い雲に光が当たって明るく反射していた。誰もいない駐車場。僕は車に鍵をかけると映画館へと向かった。一人で歩いている人は誰もいないみたいだった。
soundscape
by itr-y
| 2010-07-05 10:29
| 日常