2010年 08月 04日
LEVEL5 |
あれよあれよと言う間だった。
前回、もう帰って来れないんじゃないかというような渡航とは打って変わって、今回のフライトはチューリッヒでのトランジットも含めてあっという間だった。なにせ乗り継ぎの時間が30分ちょいしかないのである。これはけっこう焦った。
出発前にチューリッヒ国際空港のことを調べていたのだけれど、乗り継ぎは非常にスムーズにできるシンプルな造りと聞いていた。実際、空港はとても簡単かつシステマティックにつくられていて、下りた人たちはみな次々にそれぞれのゲートに向かっていった。
空港についてエスカレーターを下りると駅になっていて、そこにモノレールが到着する。無人運転のモノレールに乗って到着ロビーから出発ロビーへと向かう。このモノレールは広くて早くてとても乗り心地が良くスムーズで快適だった。まるで未来の世界にいるような気分だったけれど、たしかに今自分は未来にいるのかもしれない。
おかしかったのは乗っている最中にアナウンスが流れるのだけれど、それがアルプホルン(例の長いやつ)とヨーデルなのである。みんな「おお、さすがスイス」と感心しつつ、何人かは真似して「ヨーロレッイッヒー!!」とかやっていた。
テーゲルにはあっという間についた。食べたくもないサンドイッチを食い、12時間近くのフライトのあとで僕の胃の中は完全に混乱していた。今なおちょっと胃痛が残っている。空港を出ると涼しかった。東京の暑さと比べると雲泥の差である。まず湿気がない。風が適度に吹いていて日差しの量もちょうどいい。写真を撮ると日差しの量がいかに違うかというのがよくわかる。東京は暑いが日差しが強いので原色が良く映える。沖縄だともっときれいなわけだが、光がいかに重要で僕らの生活に関わっているのかということを再確認する。
夜は8時でもまだ明るい。9時くらいになってようやく日が暮れるくらいだ。
僕は新しいアパートメントに行き、しばらく一緒に住む人に挨拶をするとハブラシだとか日用品を買いに外に出かけた。前回がレベル1だったとすると今はだいたいレベル5くらいにはなっているわけだ。
はてさてなんとなくまたふらっと来ちゃったけれど、これからどうすっかな。
まずは村人に話かけようと思う。
soundscape
by itr-y
| 2010-08-04 16:07
| ベルリン