2010年 09月 04日
寒々しいはじまり |
寒い。
バイトが終わって帰ってくるのがだいたい夜の0時半くらいなのだが、自転車で走っていると手がかじかむ。そのぐらい寒い。
連日、ネットで日本が連日猛暑で連日熱帯夜であるというニュースを見るのだけれど、もはや熱帯夜がどんな感じだったのかが思い出せない。いざ寒くなってみると熱帯夜が恋しくなるが、でもたぶんこっちに逃げてきたのは正解だったかもしれない。暑いのはもうイヤである。
近くにフォルクスパーク(市民公園)があって、ちょっとした森のようになっている大きな公園があるのだけれど、こないだその公園の近くでキツネを見かけた。
一瞬、しっぽの長い犬なのかなと思ったのだけれど、華奢な体とふさふさのしっぽ、そしてふわふわした歩き方は明らかにキツネだった。以前にそこでギターを弾いていた時はエゾリスに出会った。この辺りはまだ自然が残っているらしい。わりと街中のような気もするけれど、実は野生動物が住めるだけの自然が残っているようだ。
東京の場合は冬でも街の放つ熱で守られているけれど、ベルリンは何となくしんしんと底冷えする感じがする。その公園の近くに来るとひんやりするのである。夏場はいいけれど、もう早くもこっちは秋にさしかかっているのでけっこう寒い。日が照っていても曇りになるとそれだけで寒いし、突然雨が降ったりするので油断できない。今日もカフェでコーヒーを飲んでいたらいつの間にか雨模様になっていた。まるで山の天気だ。
ドイツ人は基本傘をささないと思っていたのだけれど、最近はわりと折り畳み傘を指している人をよく見かける。前にざあざあ降りの中、傘をささずに普通に歩いていたおじさんを見かけて、あんぐりと口を開けてたのだけど、どうも傘をさすささないの基準は人によって違うみたいだ。あたりまえか。
でも日本人の雨に対する反応に比べると、やっぱりそれほど敏感ではないんだなと思う。どうせすぐに止むし、乾くしいいんじゃない、という感じに見える。雨の降り方そもそもが日本とは違うのだろうからしょうがないのかもしれない。
長袖のシャツやジャケットを持ってこなかったのをいまだに後悔している。
少しは持ってくれば良かった。
最近よく行くカフェを出ると用もなく少し街をブラブラする。まだいろんなことが決まってないというのに、こうやって街をぶらぶらしているのはなんとも決まりが悪い感じがするが、自分ががんばってもどうしようもないことが多すぎる。急ぎようがない。
そんなことをいいながらいつの間にかひと月経ってしまった。
いろんなものが宙ぶらりんな、寒い9月の始まり。
soundscape
by itr-y
| 2010-09-04 05:30
| ベルリン