2010年 12月 22日
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いつの間にかクリスマスのシーズンも終わりを迎えようとしている。
臭ういえばクリスマスマーケットに行くことも、今年はなかったなと思いちょっともったいないような気がした。去年の冬はあんなにはしゃいでいたのに、住民となると話は別である。
おととい、日本から急遽友人の友人が来るということになって、空港まで迎えに行くことにした。彼は何せ海外経験がなく、しかも英語すらしゃべれないということだった。カメラマンの友人Yのカメラ仕事つながりの彼は仕事を辞め、ふとヨーロッパ行こうと思い立ったらしいのである。
ふと思い立つのは僕自身得意なので事情を素早く理解し、ウチに泊まってもいいのでベルリンの案内役をやってもいいよとY氏に告げた。
自分自身、ひとりで海外に行った時にずいぶんと心細い思いをしたということもあるので、すこしは手引きになりたいと考えたのである。まあでも、ひとりだろうがなんだろうが、旅に出れば後は自分で全部なんとかしなくてはいけないわけで、それが大変でもあり、一番の醍醐味でもあったりするので、なるべくあまり手出ししない方がいいかなとは思っている。
空港まで迎えに行くと、到着ゲートのベンチでそれらしい若者が座っていてお互いにすぐわかった。彼もYからこちらの容貌の特徴を伝えていたらしい。大きな登山用のザックを背負い、ゆらりと立ち上がった。すこし日焼けした顔代にあごまで髭がかかっていて精悍な顔立ちだが目が優しく、ゆっくりとした口調で彼は挨拶してくれた。
そんなわけで我が家は期間限定のユースホステルとなり、僕も彼の観光にかこつけて自分もベルリンの街を見て回ろうかと考えている。また博物館も行きたいし、クリスマスはどこか有名なクラブにも行きたい。職場の先輩がシュプレー川の観光船は以外にすごくいいよと教えてくれた。この時期は寒そうだが乗ってみるのも面白そうだ。壁巡りもいいかもしれないし、今ならそれまで禁断のテーマだったヒトラー展にも行ってみたい。なんだかこっちまで楽しくなってくる。
今日で到着3日目になるのだけれど、ビールやケバブなどの食べ物が美味いこと。グリューワインの味にも驚いていた。ハッケシャーホーフで街歩き用にメッセンジャーバッグを買い、バイトが始まるまでの間二人でアレクサンダープラッツのマーケットを見て回った。
街の様子にも興味津々で、女の子がみんな美人に見えると驚いていた。そう言えば自分も着たばかりの頃は金髪碧眼の女性にみとれることが多かったなあと懐かしく思い出した。今はもう目が慣れてしまって、美人かそうでないかは見分けが容易に付く。あと余計なことには都市を取った後どんなオバさんになるかもわかるようになってしまった。
イヤなもんである。
こっちで一番かわいい女の子はだいたい中学生くらいの10才から14才くらいの女の子だ。この年頃の女の子が一番かわいくてはつらつとしている。まだいろいろと経験する前の一瞬の季節なのだろう。小学生でさえ高学年ならもう一人の女性としてのまなざしを持っている。早熟なのだ。ロリコンだと揶揄されてもかまわない。絶対こっちにきたらみんなそう思うはずである。あとはドイツ人でなくてもトルコの女の子もけっこうかわいい。でもみんな結婚するとガハハハハ!!という感じで巨大になってゆく。
時の流れは残酷なのである。
彼はしばらくベルリンに滞在し、その後ヨーロッパをまわる予定だそうである。今、僕が持ってる限りの旅行の情報を提供し、その後はもっと詳しい人に訊こうと思っている。
彼の驚きの表情を見ていたらなんだかこっちまで新鮮な気分で街を見ることができるようになった。そうだ、世界は驚きに溢れているのだ。今年のクリスマスは思いもかけない所からにぎやかになりそうである。
soundscape
by itr-y
| 2010-12-22 23:43
| ベルリン