2010年 12月 28日
鼻水王子 |
ドイツのポケットティッシュは分厚い。
日本だと二枚重ねだけどこっちは3枚重ねになっていて、よほどのことがない限りは濡れて破けるということはない。少し長めの長方形になっていて、まるで手のひらサイズのレンガのような形をしている。ドイツだけでなくヨーロッパの方ではだいたいこの形だ。こいつを二つほど持って行くのがいつもの習慣になっている。二つ持って行かないとちょっと不安だ。外を歩いているといつのまにか洟が垂れているのである。
上唇の上のミゾを洟がつたっていって、口に入っても気がつかない。そのぐらい洟がいつの間にか垂れている。かといって手袋のままだとティッシュも出せないし、そもそも寒いので手を外に出したくない。お店だとかトラムとかに入ったタイミングで洟をかむのだが、それでもまにあわないことは往々にしてるので、一枚出した状態でポッケに突っ込んでおき、垂れて来たらそいつで拭うということをやっている。たぶんみんなやっているんだろうけれど、たぶんみんなあんまり話さない話題だろうと思う。もちろん地味に汚い話だからだ。そしてたいして盛り上がらない。鼻水では盛り上がれない。
ドイツ人は寒さに強い。
強いというか鈍感なんだよとドイツ人の友人が言っていたけれど、この寒い中、零下10℃とかの中で平気でバスを待っていたりする。大丈夫なのかなと思う。たまにやっぱり大丈夫じゃなくて死んでしまう人もいる。今年もたぶん多くのホームレスが命を落とすはずだ。あたたかい部屋の中でそんなことを考える。
日本から来た友人は27日の早朝、まだ暗い中ロンドンへ向けて発ち、僕はしばらくぶりに一人になったのだが、ここ一週間は彼の観光ガイドをして良い暇つぶしになった。本人はかえって迷惑していたかもしれない。でもまあその辺を僕が気にしてもしょうがないので、夜明かしした僕はまたもやドカンと夕方まで寝た。今日はバイトもないし気楽なのだ。起きてお気に入りのカフェに行ってネットをつなぎ、小一時間ほどの電脳散歩。ネットの世界でも行くところはたいてい決まっている。
クリスマスの写真をアップしてクリスマスっぽいエントリを書きたいと思っていたのだけど、写真をPCに落とすのを忘れてしまった。
洟をすすった。
soundscape
by itr-y
| 2010-12-28 02:07
| ベルリン