2011年 01月 12日
都内ブルース団体 |
ここ一週間ほど、ベルリンはやけに暖かい日が続いている。軒並み5℃以上の日が続き、路上にあった雪もほとんどが融けてしまった。あれだけ山のように積もっていたのが嘘みたいだ。
この暖かさが少し気味悪いと思ってしまうのは、ベルリンという場所がもともと極寒と普通の寒さを行ったり来たりするのでこの反動ですごくすごく寒い日がまた来てしまうのではないかという危惧があるのである。噂ではマイナス25℃ぐらいになるとかなんとか言われていたりするので気が抜けないのである。
しかしそれでも雪が融けたのは良いことで、僕は久しぶりに自転車を取り出して毎日また通勤に使っている。その速さと言ったら、本当に自転車乗りでよかったなと思った次第である。夜中でも自転車で街中を走ると鬱屈していた気分が吹っ飛んでゆくし、ストレスの解消にもなる。もうなんかどーにでもなーれ、という気分にもなってしまう。どうにかなってしまうのはマズいが、冬の程よく冷たい空気が気持ちよく、ティーアガルテンの並木道も爽快だ。
東京だと空気は悪いし、道は車のプレッシャーとかもあって、川沿いでも走らない限りは爽快とは言えないが、ベルリンは道によってはとても走りやすいので、いつもそう言う所を選んで走っている。
ところで話は変わるが、最近近所の郵便局によく行っているのだけれど、そこの近くに不思議なグラフィティが描かれているのを発見した。
どうも日本語で書かれているのでなんと書いてあるのか見てみると....
「都内ブルース団体」と書かれている。
「とない?」
ここはベルリンなのであるが、なんとなく中央線沿線のニオイがする名称の団体である。ひょっとした今自分はベルリンじゃなくて高円寺辺りにいるのかもしれないとふと思ってしまったが、目の前を歩く中年夫婦はちゃんとドイツ人である。
う〜む。
この「都内ブルース団体」の構成員は全部で4人いるらしい。月を背にそのシルエットが写っているのが見える。
最初のブルーのやつがサスケだとすると。
ハンゾウ
師匠
ジライヤ
なんて名前じゃないかと勝手に想像していたら、最後の茶色のキャラの横に4つ不思議な文字が書かれていて、どうもそれが各キャラの名前らしい。
「パゾー」「ディスコー」「サイド」「コールド」
う〜む。どれがパゾーなのか。手がかりがまったくないのである。
そして何故ここベルリンで「都内」なのか。ベルリンのことを「都」と称しているのか。下の方にInnercityBluesTeamと書かれている所を見ると、どうもただ単に直訳したっぽい感じがムンムンである。
都内ブルース団体はどうやらいわゆるグラフィティチームのようだが、本物はいったい平均年齢いくつくらいの団体なのだろう。もし師匠みたいなキャラがいてもまったく不思議ではない。ベルリンはそういうじいさんがけっこうたくさんいるからだ。僕はにわかブルースマンとしてこの団体にぜひとも参加したいのだが、入団資格とかあるんだろうか。
もしも都内ブルース団体について何か詳しく知っている人がいたらぜひお教えいただきたい。
今夜もどこかで彼らは暗躍しているはずである。
soundscape
by itr-y
| 2011-01-12 08:41
| ベルリン