2011年 01月 17日
メンテナンス |
ベルリンだけではなくヨーロッパ圏が全体的に暖かくなって来ているようで、ここ数日の間はズボンの下に履いていたヒートテックのタイツを脱いで、ダウンのジャケットもゴアテックスのジャケットに替えて自転車で走っている。
今朝は久しぶりに日も射して、僕のアパートにも久しぶりに朝日が差し込んだ。
玄関の呼び鈴が鳴ってハイツングの検針がやって来た。「BItte Schon (おねがいします)」と他人を部屋に入れて僕の頭は完全に目覚めた。
シリアルを食べてから服を着替え、長いあいだ洗わずにいた埃とフケまみれの寝間着を洗濯機に突っ込み洗剤をぶち込んでバタンと戸を閉める。こっちの洗濯機は基本的にどれもドラム式である。そして普通に洗うと恐ろしいくらいの時間がかかる。平気で2時間くらいかかるのだ。短時間洗いでも30分だから普通の洗濯時間がどれだけ長いかがよくわかる。「もう良いよ!!」と途中で叫びたくなるくらい長い間水を替えたりして洗っていて、脱水の際もいったい何をやっているのかよくわからないくらいのたのた回っている時間が長い。だから洗濯機をまわす時は放り込んでそのまま出かける。基本的に部屋干しだから出来る技だ。ただでさえ日の短い今のベルリンで日中帯に洗濯を終わらせるのは、夜型の自分にはほぼ不可能な芸当だ。
ドイツでは洗濯物を外に干すのが禁じられているという話をどこかで聞いたことがある。本当か嘘か確かめてないのだけれど、なるほど確かにあたりを見回しても外に洗濯物を干している家は見かけない。なんでも景観を壊すからだとからしいが、こっちは日本人なので洗濯物くらい干させてくれよと思う。太陽に当てないと殺菌消毒できないじゃないかと思うのだが、乾燥しているドイツではそれでも良いのかもしれない。日本ならたぶんあっという間にすべての服がカビまみれになる。僕は日本でもよくTシャツをカビまみれにしていた。背負っていたザックでさえ黴びるのである。汗っかき恐るべしなのだ。
洗濯物を放り込むと今度は頭を整えて、掃除機をかけ、ゴミをまとめてから荷物を持って出かけた。
近所のメガネ屋さんに寄ってレンズの外れたメガネを直してもらった。ふとした拍子にテーブルから落ちてレンズが外れてしまったのだ。お姉さんが1分ほどでぱぱっと直してくれた。増し締めされたメガネはとても頼もしかった。それから湖の方にしばらくぶりに行ってみる。ここの湖はあいかわらずなんだか面白くない。氷はまだかろうじて張っているが、岸の方からもう融けていて浅い底に落ち葉の沈んでいるのが見える。水面の空いた所に水鳥が群れていて、一組の鴨のカップルがつまらないことでケンカをしていた。
ここしばらく暖かいのでずっと自転車に乗っているのだが、後輪が若干振れるような違和感をずっと感じていた。フラットな所を走っているとフワッフワッと車輪が振れている感覚があるのでなんとなく気持ちが悪かった。メガネの次は自転車だなといつもの自転車屋に行き、ちょっと見てもらった。
ウチで買ったやつなら初回は無料でメンテしますよとなじみの店員さんが言ってくれた。2.3日預かることになるというので、またちょっと数日後に来ますと行った。自転車がないとどこにも行けないのである。雪が融けてまだ間もないというのに、もう自転車のない生活を忘れている。また後で預けに行こう。
それからいつものカフェに行っていつものカプチーノとサンドイッチを食べる。
ちょっとお金も入ったし、なにか小さいパーカッションとか欲しいなあ。
ちょっと楽しいことを考えてみる休みの日。
soundscape
by itr-y
| 2011-01-17 22:09
| ベルリン