2012年 05月 03日
ペンギン暮らし |
僕はすこし早めの3連休をいただき、ものの見事に雨に見舞われてしまってどこにも行けずじまいだった。今日の東京駅はそれなりに人手が多く、早くもどこかから帰って来た人もたくさんいるみたいだ。僕はおとといお茶の水で見かけたアリアのジャンクベースが欲しくて、雨の中580円の行き帰りの運賃をかけてお茶に水まで行って来たのだけれど、ものの見事に売り切れていた。東京ではすべてのものの流れが速い。
仕方がないので、以前から買おうと思っていた壁掛け式のギターハンガーを購入して帰る。おかげで今、壁には自作のストラトが飾ってあり、なかなか悪くない感じだ。ついでにほったらかしになっていた家のローテーブルを修理するべく塗装をはがしていた途中のものをサンダーをかけて塗装はがしの続きをやった。しかしあれはつくづく集合住宅でするものではないなと思う。あまりの騒音と振動の激しさにだんだんめんどくさくなり、しまいには投げ出したくなったけど、我慢してなんとか4本全部やり終えた。これであと天板までやらなくてはならないのかと思うと気が重い。雨模様だったから埃もそんなには飛ぶまいと思っていたけれど、やはり塗装をはがす以上は粉末の削りかすからは逃れられず、僕は着ていた服をすべて脱ぎ、洗濯機に放り込んだ。部屋の中も何となく埃っぽいような気がする。キーボードの間とかが特に気になる。
そんなどうでもいいことは本当はやらなくてもよくて、もっと大事なミッションがあったのだが、それも見て見ぬ振りをしていた。本当はすぐにでもやった方がいいのだが、そういうことほど後回しになる。いつだってなにかから目を背けている。何かに熱中しているときというのは要注意だ。
しかしそれでもいろんなものを捨てたり、始末したりしていたら少しずつ部屋の中は片付いて来て、いい感じになって来ている。まだ引き続きやる必要はあるけれど良い傾向だと思う。ヤフオクを使って不要品を始末する作業はまだ続いている。本当にタダみたいな値段で売ってしまってるものもあるので、自己満足であるが、ものが捨てられず必要な人の所に言って役に立つというのはいい。気持ちがずいぶん楽である。しかし同時にいらないものを買ってしまいそうになるので注意が必要なのだけれども。
3連休の前の夜。僕は夕飯を食べた後で地元の飲み屋にふらりと入り、そこで一人さみしくビールを飲んでいた。行くとなにがしか出会いはあるもんで、隣に座った地元民のお兄ちゃんが、ベルリンでバイトをしていたラーメン屋によく来ていたと言う人だった。実際に会ったことがあるのかないのか定かではないのだけれども、それでずいぶんと話が盛り上がった。こういうこともあるもんなのだが、僕は相手ほど実は驚いていなかった。よくあることなのである。海外で日本人が行く所というのは、実はそれほど多くはない。だいたいみんな決まった所に来る。海外で日本人がやっているラーメン屋というのは、実はその最たるものである。わりとみんな集まって来る。それが首都ならなおさらだ。そういや首都だったな、ベルリン。
右手にはディズニーのダンサーの外国人達が飲んでいて、僕はさっきのお兄ちゃんと話をする前は彼らと話していた。20年以上浦安に住んでいるがダンサーと話をするのはこれが初めてだった。なかなか話していて面白かったのだが、彼らと市民が今ひとつぎこちないのはひとえにおたがいの国の言語がわからないからというよりは、単純におたがいに興味がないというのが実情のようだった。とりあえず僕は英語の話せる知り合いが欲しかったのでFacebookでつながっておいてもらったけれど、一度会ったっきりもう会わない人という感じもした。そういう人間がリストに増えてゆくのってどうなのかなあとおもったりもしたけれど、所詮ネットの世界である。つながれるのならつながっておけばいい。そういうつもりでいる。
あとの日々はほぼ寝ていた。
雨の音が心地よいのだ。いくらでも寝られるのである。特に起きる理由もない。じゃあ寝るしかないだろう、と夜遅くまで夜更かしをし、本を読み、酒を飲み、昼まで寝ていた。気持ちいいくらい時間を無駄に使い、自律神経を弛緩させきった。まだ読みさしの本は本棚に乗っかったままだ。休み中、チケットを手配した。ゴールデンウィークは無理だったけれど、ちょっと行かなくてはいけない所があるのだ。観光ではないのだが、まあ観光のようなものだろうか。また見に行かなければならない所がある。こういうことでいろいろとお金がかかる。給料日は月末。まだゴールは遠い。
soundscape
by itr-y
| 2012-05-03 21:49
| 日常