2013年 04月 06日
夜桜 |
なんか足がカユいなと思っていたら足を蚊に喰われていた。なんてこった。今年初の虫さされである。今日はとても暖かく、夜勤明け、僕は来ていたジャケットを脱いでうでまくりをして自転車に乗った。蚊も羽化するぐらい暖かかったわけだ。蚊が羽化するなら、きっと渓流釣りもそろそろシーズンになりつつあるのだろう。あれやこれやしているうちにあっという間に冬は過ぎ去り、あまりの時間の早さにちょっとくらくらしている。
さっきはちょっと近所の飲み屋で放浪写真家Kと一杯だけ飲みつつ話をした。ローソンの角をちょっと行った所にある海賊バー。地元の人なら知っている人もいるのかもしれない。こじんまりしてはいるものの、しずかでうるさくないバーなので2~3人で会って話をするにはちょうどいい大きさの店だ。
K氏はあいかわらず写真をあっちこっち撮って歩いているらしいが、今日は彼が今注目していると言う田代一倫(たしろかずとも)という写真家を教えてくれた。被災地の人々のポートレイトを取り続けている人で、今年の1月2月に「はまゆりのころに2012年 秋」という個展もやっていて、自身で出版した写真集もある。Facebookでもページがあるというので、スマホをでさっそく検索して「いいね!」を押しておいた。
Kは彼自身歩き回って、出会った人達に声をかけ写真を撮らせてもらっていた経験の持ち主でもあるけれど、彼に言わせるとこの人はとてもとてもすごい人で、ここで撮られているのはなんの変哲もないポートレイトだけれど、そう簡単にだれにでもできるものではないのだと力説した。彼がいう時はじっさい本当にそうなので、とりあえず名前だけ控えておいたのだけど、なるほど、確かに簡単そうでいて被写体との距離感や空間。雰囲気の切り取り方が絶妙だ。そして量が膨大である。下手に風景を撮るよりも、こうして人物を見た方が、なんとなくその出来事の全容を掴めるような気がした。
僕らはあまり遅くまで長居をせずに帰宅した。こういう時は地元は気楽でいい。彼は普通に路地裏を通り、防波堤をこえ柵を越えて、地元民しか通らない裏道を通った。そういや、このへんもしばらく通ってなかったなと思い出した。
明日は嵐らしい。だから家にいるつもりだ。たくさんやることがあるのだ。
by itr-y
| 2013-04-06 00:40
| 日常