2006年 07月 16日
三文の徳 |
ここの所の熱帯夜でなんだか早起きになりつつある。
いいことなのか悪いことなのか、それ以上寝ようとしても暑くて眠れない。
日が出てるんだから起きればいいのだが、それもなんだか癪である。
「ううう...」
と呟きながら布団を這い出てシャワーを浴びる。
一応世間では連休ということになっているらしいので、駅前にもけっこう人がいた。
図書館の帰りに、偶然にも地元の友人である女の子と書店で会った。
彼女は午後から仕事だと言う。世間は休みだというのに大変だなあ。
「休みなのに早起きなんだね」と、天使のような笑顔で彼女は言った。
いえ、ただ暑くて起きてきただけです。
とは言わなかったけれど。
そのあとコーヒーショップに寄って、ジャック・ケルアックの「地下街の人々」の続きを読んでいたのだが、なんだか全然頭に入らなかった。
彼女の笑顔と、ビートニクの退廃的な世界は、どうひっくり返っても相容れない。
それでも彼女のエンジェルスマイルのおかげで、その日は一日何となく得した気分になった。
by itr-y
| 2006-07-16 18:26
| 日常