2006年 07月 27日
車輪の唄 |
この間、久しぶりにダイエーの中にある自転車屋に立ち寄った。
この店に来るのもずいぶん久しぶりだった。
あまりの金欠状態のため、ほんの些細なパーツも買うことがままならなかったのである。
しかし、そうはいってもいい加減にタイヤはボロボロになってきてるし、そろそろいい加減に取り替えなくては行けない。
そう思って寄ってみたのだった。
しかし行ってみると、いつもとなんだか様子が違った。
手前の方にある修理工房が姿を消していて、買い物かごなどのサイクルパーツが置いてあるのである。
以前はその工房の所に小さなショウケースが置いてあって、その中にロード用の高級ディレイラーや、スプロケットなど、専門的なパーツが並んでいたのである。
お店で組み立てたオリジナルのロードバイクなども飾ってあったのだが、それらもみんななくなっている。
そこで働いていた顔なじみのお兄さん二人もいなくなっていた。
どうも売り場を縮小するついでに、売り上げの上がらないマニアックな品揃えをやめ、実用自転車一辺倒に売り場を模様替したらしいのだ。
なんてこった。
これではいつもここに買いにいっていたちょっといいタイヤがもう買えないではないか。
売り場に並んでいるのはタイヤ修理用のシールや、鍵、カゴ、補助輪など、申し訳程度のものばかりである。
ディレイラーやスプロケなんてもってのほかという感じである。
何でこうも売り場を縮小、
いや改変してしまったのだろう。
量販店の中の小さい自転車屋ながらも、飾ってある完成品のロードバイクには職人気質が感じられてけっこう好きだったのに。
どうもこの辺りでは自転車に興味のある人が少ないらしい。
少なくとも興味のある人は、こんな量販店の中のパンク修理ばかりしている自転車屋よりも、
もっときちんとした専門店に行くのだろう。
そうすると必然、街の自転車屋としてはパンクや、ブレーキパッドの交換以外に対してすることもないのかもしれない。
ひとつの自転車を後生大事に乗る人なんて、もうほとんどいないのだろう。
せっかくコルナゴのフレームをカンパのパーツで組んだ所で、ここいらの人はほとんどその名前すら知らないだろう。
「うわっ。たっけえこのチャリ。」
そんな風にしか思わないだろうなあ。
そんな訳で僕はこれからどこの自転車屋に行けばいいのかわからなくなってしまっていた。
とりあえず元町の方のもう一件の自転車チェーン店に行ってみたが、そこもほとんどがママチャリや通勤通学用の中国製の安物自転車ばかりを扱っていた。
探しているパーツを尋ねても、やはりそこにはなかった。
あそこのお兄ちゃん二人ならなにかしらいくつか在庫を置いておいてくれていたのだが。
その日はもう一件も試しに覗いてみたが、やはり実用自転車ばかりで、本格的なパーツはほとんど置いていなかった。
こうなると、もう市内にはめぼしい自転車屋はない。
どうやら今度からは都内まで出かけるか、ネット通販を探す羽目になりそうである。
by itr-y
| 2006-07-27 23:54
| 自転車