2006年 08月 21日
月のない夜をえらんで |
蒸し暑い夜の翌日は早起きになる。
「ウッ...」
と小さく呟き起き上がる。
軽く脱水症状になっていたのだろうか。起きると少し頭痛がした。
いつもと同じ、後頭部。
重怠い頭を起こして台所に行く。
何となく見ていたNHKの生活ほっとモーニングで、熱中症の特集をやっていた。
早稲田のスポーツ生理学の先生も出ていた。
それによると、水分吸収に一番ちょうど良い温度は5℃らしく、それ以上高いと水分が胃にたまりやすく小腸で吸収されないんだそうである。
てっきり常温で水分を補給するのがいいもんだと思っていたけれど、それでは腹がたっぷんたっぷんになるだけらしい。
そうか。そうだったのか。
だから冷たい水が飲みたくなるんだ。
案外、体の要求に素直に応えてやるのがいいみたいだ。
飲み過ぎると腹が冷えてよくないのだろう。
指示通り5℃の水を飲んでしばらくぼんやりとしていた。
お盆も明けて世の中は完全に平常運転に戻りつつある。
僕も自分の仕事をそれなりにパタパタとこなしていた。
夕方、友人から電話があり、近くの喫茶店で落ち合うこととなった。
僕も彼も金欠状態が長く続いているので、「飯食いにいこう」なんてこともあまり口にしなくなった。
淋しいことだ。
もう一人も来て三人でどうでもいいことばかりを2時間近く喋り、散歩がてらに海の方の新しい公園へと歩いていった。
月曜の誰もいない公園でまた延々と長話をする。
もういい加減話の種も尽きているというのに、執拗に無駄話は続く。
南の風が吹いているせいか、遠くの対岸の街灯りも煌煌と光っていた。
このくらいの風の時がここは一番心地いい。
寒くなく、暑くもなく、風があるから蚊に刺されることもない。
月も出ない夜なのに、東京湾は明るい。
結局、11時頃まで無駄話をしてから3人とも帰途についた。
by itr-y
| 2006-08-21 23:57
| 日常