2006年 09月 27日
書き手と読み手 |
たかだか3日しか出かけなかったというのに、いざ書きはじめてみるとあれも書こうこれも書こうというような状態になってしまい、いつまでたっても旅行記が書けなかった。
それでも時間の合間を見てこまごまと書き進め、とりあえず20日と21日の分は書いたので、よろしかったら見て下さるとありがたい。
だいたい赤の他人の旅行記なんて見て楽しい訳がないのだが、もしも同じところに出かけようという方がおられたらぜひとも参考にして頂きたい。
いくつか写真も載っけたのでイメージしやすいと思う。
昔からこういうちょっとした自分の旅行記を書こうとしたことは何度もあったのだが、書いているうちに毎回毎回あれやコレやといろんなことを書きすぎてしまい、いつも文章が飽和状態になってしまうのがいつものパターンだった。
ブログを始めいくつか自分で手記をつけるようになってからは、少しは書くべきことと省くべきところのバランスが取れてきたような気がする。
簡単なようでいて文章を書くということはけっこう難しい。
言葉にリズムがあるように、文章にもリズムがあってそれが今ひとつ掴めない時はなんだか書いていて楽しくない。
ドタバタと足が空回りしてぜんぜん前に進めないアヒルのような気分になる。
拙い文章や下世話な話でもリズムを持った文体という物はとても読みやすいし読んでいて面白いものだ。
僕の文章は僕の好きな作家や詩人の影響を多分に受けているけれど、最近になってようやくそうしたプロの人の仕事のすごさがわかるような気がする。
読み手が飽きないように。そして自分が飽きないように。
同じような表現をできるだけ避け、簡潔に、印象的に言葉をつないでゆく。
ギターでも速弾きやトリッキーな演奏よりも間の取り方の方が難しいけれど、文章でもまったく同じことが言えると思う。
語彙の多さや知識の量ががそのままいい文章につながる訳ではないのだ。
そうした文体は、声色や表情のように書き手の性格を反映してゆく。
べつに文章を書く仕事がしたいわけではないけれど、そうしたコミュニケーションの手段はできるだけ多く持っておきたいと思うのである。
by itr-y
| 2006-09-27 22:52
| 日常