2006年 10月 03日
どさくさ |
いつも使っている駅前の大型店舗の駐輪場に張り紙がしてあった。
何だろうと思って見てみると、今度からそこの駐輪場が3時間までは無料だけどそれ以上は有料になるということだった。
そこの駐輪場は駅に近く、少し奥まった場所にある駐輪場なのだが、あまり人も来ず、自転車の数も少なかった。
朝早くから夜の遅くまで開いているので、どこかでかける時には必ずここの駐輪場を使っていたのだ。
しかし、人口が増えてゆくにつれてまわりに市営の駐輪場が増え、どこもかしこも有料の駐輪場になってしまった。
そうなると必然このタダの駐輪場に停めに来る人も増え、平日には自転車で溢れ帰るほどになってしまったのだ。
そうなるともうそろそろいつまでもタダでやっている訳にも行かなくなってきたのだろう。
もともとそこの駐輪場の管理をしている大型店舗が管理会社に駐輪場の管理業務を委託することにしたらしい。
張り紙の下の方にはその会社の名前が出ていた。
最初はちょっと腹が立ったけれど、現状の人口の増加やそれにともなう自転車の数の増加を考えると、やはりしょうがないことなのかもしれない。
なにせ本当に増えているのだ。
出入り口の付近などはもう自転車が上に上に重なっているような感じである。
文字通りもう飽和状態なのである。
どこの自治体でも放置自転車の処置には苦慮していることだろうが、わが街もそろそろ楽観できない状況になってきたようだ。
だけれどどう考えても街の美観を損ねる自転車を停めるのに、そこにさらに駐輪用の機械をどどんと並べるのはいかがなものかと思う。
わが家の収納法みたいなノリのあれはなんだか街に余裕が無くて息苦しい。
このあいだ駅前にできた市の施設も狭いスペースに無理矢理建てていて、個人的にはあの建物はちょっとないと思う。
空いた場所があればすぐに何か作ってしまうこの日本的なノリは一体なんなのだろう。
せっかく計画段階で余裕のある設計をしても、その設計をしたはずの市があとから
「おっ?ここ空いてんじゃん」
みたいに作っていくのはいかがなものか。
まあおおかた何も考えていないんだろう。
そもそも街の景観なんていう概念そのものがないのだ。
これからどんどんと増えてゆく人口のおかげで、街の方もその影響を受けて変わらざるを得ないところは多々あると思うが、対症療法のようにつぎはぎをして行くような街づくりでは、いつかどこかで破綻を引き起こすはずだ。
なにかもっと根本的な解決方法を考えなくてはいけないだろう。
少し時間が必要である。
とりあえず流入する人口を調整して時間を稼いだ方がいいのではないのだろうか。
何もかもがどさくさにまぎれて決まっていくような。
このところなんかそんな危機感を感じている。
by itr-y
| 2006-10-03 18:40
| 日常