2006年 11月 18日
寒の入 |
日が照っている間は暖かかったのに日が隠れると急に冷え込んできた。
ウィンドブレーカーを引っ張り出してばさりと羽織る。
「こないだまであったかかったのにねえ....」
自転車で走っていると不意にそんな会話が聞こえた。
「ほんとにねえ...」
いつものように一人受け答えをしつつ不忍通りを走る。
キンと冷えた空気はもう秋のそれではない。
冬だ。
帰りの道で秋葉の裏通りを走っていると、あちこちに臨時店舗みたいなのが出ていた。
普段は行くところも決まっているのであまりこっちの方は来ないのだが、駐車場とか道路の脇とかにところかまわずいろんな人がいろんな店を出していた。
古いノートパソコンが1000とかで売られている。
どれだけ新しいものでもいつかはこういう扱いになるんだろうなあと思って、少し感慨深くもあった。
その店の中で中近東系の顔をした外国人がやっている店が目にとまった。
カメラのレンズがずらりと並んでいる。
ほとんどがカメラだった。
カメラファンと思しき人達が群がって、それぞれ手に取って品定めをしている。
僕はひそかに
「おいおいおいおい..........」
なんて思っていたのだが、みんなあまり細かいことは気にしないらしい。
安く買えさえすればそれでいいらしい。
「まあそれでいいならいいんだけどさ」
万物流転
すべてのものは循環してゆく。
週末の秋葉原はもう何がなんだかわからない。
缶コーヒーを買う金も惜しい僕は、本格的に寒くなる前にとっとと帰ることにした。
by itr-y
| 2006-11-18 18:33
| 日常