2006年 11月 27日
それは誰にもわからない |
寒いんだかなんなんだか、生温い一日。
季節の変わり目の雨は不意にその温度設定をコロコロと変える。
夕方、書店で立ち読みしていると後ろから誰かが声をかけてきた。
友人の写真師Kであった。
写真師と言ったってアマチュアなんだけど。
少し久しぶりだったのでそこらの喫茶店に入ってしばらく世間話をした。
彼と会うのはこの間の嵐の夜の飲み会以来だ。
彼はこのブログのことを知っていて、時々見にきてくれているらしい。
僕は基本的に知り合いにこのブログの存在を教えないことにしていて、知っているのはごくごく一部の人間だけだ。
だもんで、彼らは僕のここのところの動向がわかるのだけれど、僕にしてみればまったく何ヶ月も音沙汰がないままなんである。
生きているのか死んでいるのかもわからない。
僕だけが一方的に情報を発信している訳だ。
こういうのってフェアじゃないと思う。
今度新しくブログを立ち上げる時は誰にも教えないでおこうと思うのである。
ネットとリアル(現実)がリンクしすぎるとロクなことがない。
しばらく世間話をしていて話題がこのブログの以前のエントリの話になった。
秋葉原の路上カメラ屋のことだ。
「他にどんなカメラがあった?」
どうも彼もあの怪しげなカメラ屋で掘り出し物を見つけたいらしい。
「どんなって...なんでもあったよ....」
「あたらしいやつとかあった?」
「うん、まあ新しいのも古いのも。蛇腹式のふっるいカメラとかもあった。」
「あそこで買うの?」
「うん、なんかいいのがあれば。」
「ああいうところでおいしい思いをしたければなるべく早いうちがいいんじゃん?
ああいうのってそのうち摘発されちゃったりするかもよ。」
そんな話をなんとなく続けて、結局その日六本木に個展を見に行く予定だった彼と一緒に帰った。
(家が同じ方向なのである)
「結局オレ今日何してたんだろ?」
それは誰にもわからない。
by itr-y
| 2006-11-27 18:03
| 日常