2006年 11月 29日
すすきヶ原 |
もうすすきもすっかり穂を開いてしまったけれど、冬の気配はまだちょっと足踏み状態といった感じだ。
こないだの休み中からこまごまと部屋の整理を再開しはじめ、少し早く大掃除を始めている。
少しずつやっているから大掃除ではなくて中掃除ぐらいなんだけれど。
僕の部屋には何年か前までベッドがあったのだが、狭い部屋の中でベッドなんかがあるとすごく邪魔だと言うことにある日気づき、そのままベッドを解体して物置に押し込んでしまった。
それ以来僕は布団で寝ている。
マットレスはいい吸音材になるのでたまに引っ張り出してきたりするが、もうベッドでは何年も寝ていない。
ベッドのいいところはいつでも寝られるという点で、よくないところはいつでも寝てしまうという点だ。
馬鹿みたいだけれど僕はいつもどさりと倒れ込むと朝までおきないということが多くなってしまった。
だからベッドは封印した。
でも布団だろうが床だろうが、僕はどっちみちすぐに寝てしまうのだけれど。
しかしその布団のおかげで、僕の部屋のパソコンやら録音機材はやたらと埃をかぶる。
毎日掃除しないと追いつかないくらいだ。
でも毎日はさすがにつらいので、たまにやることにしている。
部屋を掃除していると物置の中からVestaxのDJミキサーを見つけた。
うちにこんなものあったっけ?と思いつつも、珍しいので取り出してみた。
PMC-03Aという機種である。
裏側を見てみるとフォノ入力がついていた。
僕はそこで物置に古いレコードプレーヤーがあったことを思い出した。
ごちゃごちゃと行く手を阻む粗大ゴミと不用品の山をかき分けて、ようやくゴミ袋にぐるぐる巻きになっていたプレーヤーを見つけた。
きちんと簡易フォノイコライザーもついている。
僕はホッとしてそいつ物置から取り出した。
今度は引き出しから外しっぱなしになっていたMMカートリッジを取り出してプレーヤーに取り付ける。
プレーヤーとイコライザーとミキサーをつなぎ、いつも使っているCDコンポにつないでみる。
何度がレベル合わせをして、ようやくそれなりに聴けるようになった。
フォノイコライザーだけよりはましな音になったみたいだ。
久しぶりに聴くアナログの音に僕は聞き惚れた。
こんなプレ−ヤーでもやっぱりアナログはアナログで、CDのような高域がうるさい感じとは違う。
耳辺りが良く、やさしい。
いつもいつもそのうちきちんとしたやつを買おう買おうと思っているのだけれど、こういうものでも十分間に合ってしまうのである。
しかしいかんせん機材をつなぐ数が多すぎるので、フォノもアンプもミキサーに内蔵してしまおうかと少し考えている。
いくつもいくつも電源を入れていかなければならないものというのはそのうち使わなくなってしまうものなのだ。
低周波電子回路の製作にも慣れてきたし、そろそろオーディオ回路も作ってみたい。
よし、作ろう。
(そのうち)
しかし、今以前に買ってきたまま聴いていなかったツェッペリンのブートレグ(海賊盤:ファンがライブ会場で勝手に録音して勝手に売っている違法レコード)を聴いているのだが、これがまた録音がひどくて参った。
テスト用にかけてみたら、やたらと音はこもってるわ、録音レベルは小さいわでまったく使い物にならなかった。
所詮ブート。
しかも演奏があまり良くない。
伝説のレッドツェッペリンでも、こんなひどいライブがあったのかと逆に少し感心してしまった。
本棚の横には、いつかきちんとしたアンプとプレーヤーを買ったら聴こうと思って買ったレコードがいくつかあるのだけれど、まあ新しいプレーヤーとか待っていたらきりがないし、もういい加減聴いてもいいだろと思ったので、そろそろ聴いてみようと思う。
秋の夜長、少し楽しい一人の部屋。
by itr-y
| 2006-11-29 21:27
| 日常