2007年 02月 13日
ホーンテッド ヴィンテージ |
ふだんあんまり雑誌というものを買わない。
本もあまり買わない。
以前は毎月買っていたサンレコ(サウンドアンドレコーディングマガジン)やギターマガジンもいつの間にか買わなくなってしまった。
そんなに目新しい記事もなくなってきたし、記事のページ数よりも広告の方が多いからだ。
安く買えるのはひとえに広告のおかげなんだが、読んでいるうちに広告の内容もそんなに目新しくなくなって来たからである。
知らない雑誌。まったく知らない専門誌なんかは広告を見るだけでもけっこう楽しくて、一体何を売っているのか、何の広告なのかを考えるのが楽しかったりしたのだが、いつの間にかこっちも詳しくなっていってしまい新鮮味がなくなってしまったのである。
そんなわけでどうしても読みたい記事がない限りは雑誌を買わなくなった。
あるとき何気なく本屋で立ち読みをしていたら、気になるタイトルが目に入った。
「ヴィンテージマンションという奇跡」
リクルートの住宅情報の別冊だった。
瀟洒なマンションのたたずむその表紙に何となく興味を惹かれてその雑誌を手に取った。
そこにはシカゴにあるレイクショア860/880という、1951年に建築された古いマンションが載っていた。
モダニズムの巨匠、ミース・ファン・デル・ローエ作の建築で、世界初の総ガラス張りの26階建てツインタワービルだと言う。
建築から半世紀以上経っている今でも現役の建物で、今でも人気は高いらしい。
歴史的な意味合いや、趣が時間が経つにつれて付加価値として見直され、新たな魅力としてマンションに付け加えられるのだそうだ。
売るためとはいえ、物は言いようだなあともちょっと思った。
でも書いてあることに趣旨にはとてもとても大賛成で、住まいというのは時間が経つにつれてその価値を増していかなければならないと僕も思う。
イタリアやフランスの田舎とかなら、何世紀も前に建てられた家がいまだに現役だったりする。
高温多湿の日本ではなかなかそうもいかないのだろうが、そういった気概は必要な気がする。
浦安の街にあるマンションのうち、一体いくつがそうした価値を得て残ることが出来るのだろうか。
ここ数年、乱開発とも言えるほどマンションの建ちまくっているわが街だが、どれもこれも似たり寄ったりでデザインも画一的だ。
たぶんそういう物が売れるから作るのだろうが、何となく見た目に淋しい。
もっと面白い良質な建物が沢山建てばいいのになとちょっと思う。
雑誌には他にも建築家フランク・ロイド・ライトの特集も組まれていて、なんとなくレジに持っていってしまった。
後ろの方にはとてもじゃないけれど僕には関係のない高価な物件の情報が満載だったけれど、おかげで低下は300円な訳だし、300円でちょっとしたセレブ気分が味わえるのならいいかと思った。
六本木ヒルズの49階に24時間いつでも使える会員制のライブラリーがあることもわかったし、そこに入会するには入会金31万5000円と、月会費9万4500円が必要なこともわかった。
素晴らしいじゃないか。
一度は行ってみたいものだ。
これも目標。
LIVE INFORMATION
2/21(Wed)
下北沢ARTIST
CHARGE ¥1500 wih one drink
OPEN 19:00
START 19:30
by itr-y
| 2007-02-13 23:13
| 日常