2007年 03月 11日
Gospell Wing |
ブルースハープほど持ち運びに便利な簡易楽器はないけれども、今日は趣向をちょっと変えてピアニカを持って出かけた。
幼稚園とかで子供達が使っているあれだ。
基本的に金属のビードがついているという点ではブルースハープもピアニカも同じである。
その昔使っていたものを掃除しておいたやつがあったので、そいつを持ち出してきて誰もいない所で吹いていた。
ピアニカにもピンキリあって、高いものはけっこうする。
何万もする高級プロフェッショナルピアニカと言うような恐ろしいものもあるが、僕が使っているのは教材用の普通のやつである。
手のひらにフィットするのでこれがけっこう好きなのだ。
ピアノはあまり弾かないので鍵盤上でのコードのフォームがどうなのかはあまり詳しくないけれど、いくつか基本的なものを憶えると後は何となく応用が利くようになった。
何度も何度も同じコードを回してゆく。
たまに少し脱線してみてまたもとに戻る。
ギターを憶えた時もそんなことを延々と繰り返していた。
気の向くままに吹いていると、何だか寂しげなコードが多いことに気づいた。
教会のオルガンのようなコードを奏で、風に溶かし込んでゆく。
一体どこからこんなメロディが出てくるんだろう。
自分で思いついたコードを少し不思議に思いながら、ピアニカの軽い鍵盤を押し続けた。
風よ吹け、春を呼べ。
僕はまだどこにも行けないから。
by itr-y
| 2007-03-11 19:46
| 日常