2007年 03月 22日
クロモリ製の相棒 |
後輪のタイヤがすり減ってもう溝も消えかかっていたので、帰り道、自転車屋に寄って新しいタイヤを買っていくことにした。
例によって金欠に喘いでいるのだけれど、こればかりは交換しないと生活そのものがまわっていかない。
どこに行くにも自転車なのだ。
自転車があればどこにでもいけるが、逆に自転車がなければどこにも行けない。
自由で不自由。
それが人生。
以前に前輪のタイヤの幅を35から28に替えて見たらけっこう良かったので、後輪も同じやつに替えてみようと28のツーキニストを買ってきた。
3670円と、けっこう値も張るのだがこのタイヤでパンクしたことは一度もない。
今使っているやつもすり減ってはいるけれども、いっこうにパンクするような気配もない。
ツーキニストは中にワイヤーのビードが入っていて、そうそう簡単にはパンクしないのである。
それだけ丈夫なものなのである程度の値段がするのは仕方がない。
僕みたいにけっこう距離を走るサイクリストにとっては重宝するのだ。
一本買ってそいつをたすきがけにする。
店を出て自分の自転車のところに戻ろうとすると、通りすがりのサラリーマンがしばらく立ち止まって僕の自転車を見ていた。
何か気に入ったのだろうか。
10秒ほど眺めると売り物でないことに気づいたらしくそのまま歩いていってしまった。
後ろからこっそり見ていた僕は、その人が歩いていった後、自転車の鍵を外しながら呟いた。
「良かったね」
二人ともなんとなくいい気分で帰った。
by itr-y
| 2007-03-22 19:03
| 自転車