2007年 04月 05日
信号待ち |
きのう、中央通りをチャリチャリと走っていたら、この間話していたピストに出くわした。
メッセンジャーのお兄ちゃんで、ホイールはカーボン製。
あっという間に僕を追い越して行ってしまった。
メッセンジャーに追いつくのはちょっと一苦労である。
初めて間もない人ならまだしも、相当な熟練者だとついて行くと危なかったりする。
僕は何となく気になってすこしスピードを上げ、注意しながら追いかけてみた。
淡路町の交差点で信号待ちをしているところにようやく追いつき、ちょっと話しかけてみた。
青いニット帽とメガネのナイスガイである。
ちょっといぶかしげな顔をしつつも、僕の世間話に付き合ってくれた。
「ピストは興味あるけれどちょっと怖くて手が出せないんですよね」
そういうとお兄ちゃんは
「まあでも自分のペースでゆっくり楽しめばいいんですよ」
と言ってくれた。
なるほどね。
確かにスピードは漕ぎ加減でいかようにでもできるし、その辺は自分に合わせてやって行けばいいわけだ。
お兄ちゃんはフリーホイールのついていないピストの後輪をくるくると逆回転させてみせてくれた。
何だかその様を見るだけでワクワクしてしまう。
だってそれってバックできるってことじゃん。
信号が青になり僕はお礼を言った。
「じゃあどうもありがとうございました」
「いえいえ、じゃあまた」
スパアとアスファルトの上に線を描きお兄ちゃんは去って行った。
あの後で昨日の例の激しい夕立に見舞われたのだけれど、彼は大丈夫だったのだろうか。
まあどこかに避難したことだろう。
こんな交差点でのやり取りも二輪の楽しみのひとつである。
soundscape
by itr-y
| 2007-04-05 20:09
| 日常