2007年 05月 04日
つつじ祭 |
まだゴールデンウィークに入る前の休み。
本郷の図書館に行く途中で、何やら人だかりが見えた。
いつもそれほどの人通りの多い不忍通りにわらわらと人が繰り出している。
ハテなんだろうと思って人の歩く方向へ行ってみると、人の流れは根津神社の細い路地の方へ続いていた。
ああそうか。
つつじ祭だと思い当たった。
四月の上旬から五月の上旬にかけて根津神社では境内の庭園に植えられているつつじがちょうど見頃になる。
その頃につつじ祭りは開かれる。
僕の通っていた高校はこの近くにあってけっこう近いのだけれど、根津の方とは真逆の白山の方から帰っていたのであまり根津神社にも行くことはなかった。
この辺りに詳しくなったのは、高校を卒業して何年も後。
自転車に乗ってあちこち出かけるようになってからのことである。
根津神社は境内自体はけっこう広く、社も立派な造りでそうとう由書正しい神社なのだけれど、写真を見てもわかる通り間際まで家が立っていて、入り口にたどり着くためには路地を抜けて行かなくてはならない。
それが不忍通りの方からだとわかりにくい。
事前にきちんと調べて行かないと迷ってしまう。
いつもは閑散としている通りや、シャッターが閉まっているところしか見たことのない店も、今日はここぞとばかりに店を広げ、観光客相手に商売をしていた。
いつもは何も乗っていないステンレスの冷たい棚をさらしている魚屋も、なぜか串焼き蛤とか、ゲソ焼きとかとってつけたようなものを売っていた。
恐ろしいことに観光客はなんでも買うのである。
ずっと倉庫の奥で眠っていたようなプラスチック製のかんざしも、日の光を浴びてうれしそうにしていた。
いつもは広くて人もまばらな境内も、今日ばかりは人で賑わっている。
でも斜面に咲いている色鮮やかなつつじ達を見ているのはほとんどが年配の人ばかりだった。
奥の方に行くと、細い道に出店が沢山出ている。
こんな風にお祭りの屋台を見るのは久しぶりだったのであれこれと覗いてみた。
soundscape
by itr-y
| 2007-05-04 19:51
| 日常