2007年 06月 14日
ミス アニエス |
今日は電車である。
隣に座った女の人が座った後で上着を脱ぎはじめたので僕は少し身を反らせた。
脱いでから座れよとちょっとムッとした。
これだから電車って嫌だ。
その気だるげなOLさんは僕の隣に座っている間、終始どこか気だるそうだった。
わりあい美人だったと思うのだけれど(なんせ隣の人の顔覗き込むわけにもいくまい)、なんだかちょっと疲れているのも伝わってきた。
こういう他人のストレスが空気中をダイレクトに伝わってくるのも電車の嫌な所だ。
しかし、しばらく座っていてある事に気づいた。
お姉さんのはめている腕時計が僕と同じアニエスだったのだ。
なんだかその事に驚いて僕はしばらくその人の時計をまじまじと見てしまった。
「へえっ」
別に同じ時計はめててもいいじゃないかと思うのだけれど、僕はなぜかその同じ時計に見入ってしまった。
ユニセックス仕様だからそういう事もあるのだ。
そんな事だけでもけっこう単純にうれしくなってしまうもんで、さっきまでのイライラはどこかに雲散霧消していた。
目的地の駅が近づいて僕は電車を降りた。
こんなちょっとした出来事と夏服の女子高生があれば、電車通勤も悪くないかなとも思ったり。
soundscape
by itr-y
| 2007-06-14 20:46
| 日常