2007年 09月 03日
音符たちの午後 |
久しぶりに以前よく行っていた喫茶店に出かけてみたら、残念ながら改装中で開いていなかった。
何やら化学臭のただよう店を横目にふらふらと自転車で通り過ぎる。
せっかく勢い込んで出かけたというのに、タイミングがなかなか合わないものである。
今度、3連休をもらってどこかに出かけようと画策しているのだけれど、どこに出かけていいのかもわからない。
そいつを決めるべく思案しにその店に寄ろうと思ったのに、なかなか計画というのはうまくいかないもんだ。
以前のようにあても無く、とりあえず電車に乗ってしまって、それから考えるというのもありだよなと考えはじめている。
渓流がまだ禁漁期間に入っていなければ釣り道具を持っていくのもいいけれど、渓流だとそういったことが河川によって異なるのでそれも何だかめんどくさい。
釣り具を持って行くのにも少しためらっている。
どうも僕は思考回路が身軽でない。
朝方、セットしていたスティービー・レイ・ヴォーンのCDで目が覚めた。
寝ぼけた頭で図太くイナたいギターを聴きながら、「本当にこいつはレイヴォーンそっくりだよなあ...」なんて思っていた。
昨日の夜、最後に聴いていたのがジョン・メイヤー・トリオのライブ盤だったので、何だかよくわからなくなってしまったのである。
レイヴォーンフリークであるジョンメイヤーのプレイは、素人が聴いたらたぶんほぼ同じに聴こえるんじゃないんだろうかと思う。
そのぐらいそっくりだ。
起きずにそのまま聴いているとCDは最後に収録されているインタビューに移った。
「....オレは楽譜ってものが読めないんだ。だから常に耳で聴くことで今自分がどこにいて、次にどこに行けるかということを考えてる。
ネックの上で次にどこに行こうかとか、これが正しいやり方だとか考えているとすべてはうまくいかなくなるんだ。
心で感じたままに弾くことが出来なくちゃ駄目なんだ。
何かをやろうとしちゃいけない。心で感じたままに、フィーリングにまかせるんだ。
そしてそいつを表に引き出してやれることができれば...すべてはそれでオーケーなのさ」
「フィーリングか...」
頭をバリバリと掻きながら僕はようやく起き出した。
soundscape
by itr-y
| 2007-09-03 09:52
| 日常