2007年 10月 16日
さてと |
時おり少し小雨の降る中、根津の方まで走っていた。
本郷の図書館に行くついでに、この間閉まっていて買えなかったたいやき屋に向かっていた。
たいやき屋さんは今日はきちんと開いていて、いいにおいが立ちこめていた。
面影橋のたいやきとはまったく異なるにおいがする。
どちらかというと焦げ臭く、香ばしい感じである。
10秒ほど悩んだ後で
「みっつください」
とおばちゃんに言った。
門前仲町の10円まんじゅうとちがって、こっちはひとつで140円もするのである。
少し高いような気もするが、文京区でたいやきだけでやって行こうとすればこのぐらいの値段でも安いくらいだろう。
三つで420円。
けっこうするなあ。
根津神社の境内で昔ながらの硬い皮のたいやきを食べていると小雨がぱらついてきた。
周りのベンチや庭石に座っていた人たちが次々に腰を上げる。
幸い僕が座っていた石の上には背の高いケヤキが生い茂っていたので雨はあたらなかった。
濁った水の中を鯉が泳いでいる。
そいつが雨でぼんやりしてくるのを眺めながらたいやきを二つほど食べ、さてこれからどうすっかなと顔をを上げた。
この思案する時間が一番好きである。
soundscape
by itr-y
| 2007-10-16 12:53
| 日常