2007年 11月 01日
実務的要因 |
なんだか最近電線ばかりが写真に写っているような気がする。
ネームカードのキャッチコピーが「鉄塔を見上げて」だからそれで正しいことは正しいのだが、無意識のうちに自分が鉄塔を愛してしまっているのだなあということに今更ながら気づく。
やっぱり鉄塔は好きだ。
鉄塔に限らず、きわめて実務的な建物が好きである。
水門とかね。
普通のモニュメントというのは、デザイナーがいくらがんばっても、なかなかそう簡単には印象的な形にはならない。
たいていの駅前のモニュメントは、大きさこそ大きくても、その存在にさえ気づいてもらえないことが多いんじゃないだろうか。
少なくとも浦安市民の中にどれだけあの銀色のモニュメントを意識している人がいるかと言うと、ほとんどいないんじゃないんだろうかと思う。
総合体育館のあのモニュメントだって、岡本太郎の作品ということもありそれなりに存在感はあるが、それでも思わず見てしまうほどの存在感はない。
僕にとって何よりも目を向けてしまうのは、きわめて実務的な用途にのみ限定された建物のみである。
高架であったり橋であったり水門であったり。
変電所であったり、ダムであったり、堰であったりする。
なんでなのかは自分でもよくわからない。
ただ彼らには思わず目がいってしまうのである。
soundscape
by itr-y
| 2007-11-01 23:38
| 日常