2007年 11月 15日
つながる命 |
いつもの道を自転車で走っていると、ふと足下に見慣れない物体を見つけた。
見慣れないとは言いつつも、実はそれがなんであるかある程度は気がついてはいたのだけれど、それはやはりスズガモの嘴だった。
カラスかなにかに襲われたのだろうか。
見るからに硬そうな嘴はさすがに食えなかったらしく、そのまま少しだけ羽毛を残して路上に放置されていた。
東京湾に生息している野鳥の数はけっこう多い。
ここ浦安にも人口が増えて以来カラスやスズメなどの人鳥が増えたが、それでも相変わらずここの主役たちは彼ら野鳥だ。
ハクセキレイやスズガモ。時おり見かけるシラサギなどは、いまでもひっそりとこの街に生きている。
あんまり野鳥に詳しい方ではないけれども、時おり見かける彼らの姿はなんだかとても懐かしい友人にあったような気がしてしまう。
なかなかに痛々しい光景ではあったが、それはきちんとここにも命の営みが連綿と続いていることを実感させられる。
かつてここにも厳正で厳粛な誇り高き世界があったのだと思わせてくれるのだ。
何だか不思議とすうとした心持ちで僕はその場を後にした。
soundscape
by itr-y
| 2007-11-15 01:22
| 日常