2008年 05月 01日
遭遇 |
基本的にウィークデイにしか休めないので出かける時はいつも街中が勤め人でいっぱいである。
正直言ってあんまり休みのムードではないので気分があんまり休まらないのだが、それでも空いているところはきちんと空いているので便利と言えば便利だ。
あんまりこんな生活が続くと普通の人の感覚が遠のいていきそうな気もするが、己の人生を省みるにろくに人並みとは言えない生活だったのでまあこれでもずいぶんとマシになったと言えよう。
こんな感じで正解だと思う。
自転車でいつものように永代通りを走っていると、途中でGTRを見た。
今年のモーターショウで見たあのGTRである。
スモークの奥でゆっくりとまわっていたあの車体がいきなり街中に普通に走っていると少しびっくりしてしまう。
思わず首ごと目で追ってしまった。
周りを見るとやはり同じように目で追っている人が多かった。
乗っている方はさぞかし気分が良かったろう。
多分あの車を買う人間はそういうタイプの人間だろうから。
その日はなぜかGTRを二回見た。
二度目はわが街、お茶の水である。
なんかいいことでもあるんだろうか。
それともGTRを買いなさいとのお告げなんだろうか。
とてもじゃないけどそんなお金はないので僕はそのまま坂を降りていった。
やたらと高い車だし、乗るやつの品位はたいてい低いスカイラインGTRだけれど、今回の「スカイライン」の名が取れた「GTR」は何をするにも中途半端という烙印を押されつつも僕としてはけっこう好きな車である。
自転車にしてもギターにしても。フレキシブルに何にでも使える汎用性を重視する僕にとってはこういう何に使うんだかよくわからない車というのは非常にそそられるものがある。
いつかそのうちこのモデルを運転できる日は来るのだろうか。
そんなことをぼんやりと考えながら僕は10%引きと書かれた納豆の3個パックをかごに入れた。
soundscape
by itr-y
| 2008-05-01 18:30
| 日常