2008年 10月 05日
Take an inspiration. |
一雨ごとに寒くなり、曖昧だった雨空のおかげであいまいだった日没がいつの間にか早くなっていることに気がつく。
レーダーエコーはすでに遠のいていはいるけれどまだ雨は降り続く。
お天気はデータではない。
しばらくは正しく、未練がましく雨を降らせ続けるだろう。
関東周辺の後悔といらだちとヤケクソを鎮めるために。
体調もおおかた回復し僕は今、冬眠から目覚めリベンジに燃える痩せたヘラジカのような気分である。
だらりと垂れ下がる破けた角袋を木の枝にこすりつけ、ギラギラと目を光らせている。
とりあえず起き上がり魚肉ソーセージなどをかじりながらずっと復讐のプランを練っている。
まあ要するにヒマな休日なのである。
早く雨やまないかな。
気がついたらこのブログも二年以上続けていることに気がついた。
以前にアニバーサリーと題して更新したのがついこの間のように感じるけれど、なんてこったい、いつの間にかもう二周年も過ぎてしまったのだ。
なんてことだなんてことだ。
こうやって人は年を取ってゆくのか。こうやって人は堕落してゆくのか。こうやって人はブログを更新しなくなってゆくのかと、朝早く起きてしまった休日の午前中にベッドの中でしばらくもぞもぞとのたうちまわっていた。
まあそんなことをしていても仕方がないものは仕方がないのだが。
実はずっとカメラを新調しようかと考えていた。
ずっと使っているカメラはニコンのCoolPix3200というコンデジで、実家で使っていたものを勝手に自分のものにして使っていたのである。
大していいものでもないし、画素数が多いわけでもない。その上もう相当古いものなのでずいぶんと型落ちになっているはずだけれど、いつのものなのか調べる気にもならない。
もともとカメラには興味はあり色々と調べたりするのだけれど、ギターや音楽の方面に資金を投入してしまう関係上あんまりカメラまでは手が回らないと言うのが実情だった。
だからとりあえず新しいのが出たりすると売り場に行って「いいなあ...欲しいなあ...こんなんあったら何でも撮れるよなあ...」なんて言うのが趣味だった。
とてもじゃないが買えない。
だってカメラの値段が車を譲ってもらった値段と同じぐらいなのである。
無理だよなあ。
それに基本的に「写真は画質じゃねえ!」というのが僕の素人ながらのポリシーで、どれだけしょぼいカメラでも撮り方によるだろうと言うのが主張だった。
クールピクスは安物ながらも使い方によってときどきドキッとするようなショットを見せてくれるので、バシバシとあっちこっち撮りまくるスナップショットにはうってつけでもあった。
ポッケに入れておけば自転車を漕ぎながら、いい被写体があれば停まってすぐに撮ることができた。
けっこう優秀なやつでもあったのである。
しかし、なんだかんだ言って忙しくなってくると写真を撮るのが億劫になってくる。
写真を撮るからこそ更新していたブログが停滞し始めたのである。
ネタがないと言うことは基本的に僕にとってはないし、なくたってどうでもいいこととかうわごとみたいなことを書きなぐるからいいのだけれど、写真が納得いかないとあんまり更新したくなくなるものでもあるのである。
なんだか同じカメラだとトーンがすべて同じになってしまい、つまらなくなってしまうのだ。
結果がどうなるか分かってしまうと写真てつまらない。
時々「えっ!?」みたいなことがあるからおもしろいのである。
使い続けているうちに一通り知り尽くしてしまった感がある。
そんなこんなしているうちに、ある日そのクールピクスは地面に落として電池のフタを壊してしまった。
フタ自体は撮れていないのだけれども、フタを閉めるストッパーの部分がかけてフタが自力では閉められなくなってしまったのだ。
いまテープで借り止めしている状態なのだが見た目が非常によろしくなくなってしまった。
使えることは使えるのである。
ただあんまり使いたくないのである。
こんな壊し方はしたくなかったなと思う。
そんなわけでもう1つ新しいコンデジを買おうかと検討中なのである。
ずっと欲しかったリコーのGR2を買おうか、それともスチューデントモデルのR8を買おうかで迷っている。
しかし、前に近くの電気屋でR8が在庫一掃セールで安く出ていたのに買おう買おうと
思っているうちに売れてしまったことがあった。
もうこうなったら憧れのGRを買ってしまうかあと考え始まっている。
そしたらまた写真を撮るのが楽しくなるかもしれない。
カメラに関してはそれほど頓着しないので、モノからインスピレーションを貰うことに抵抗はない。
貰えるもんは貰っとこう。
そんな感じだ。
そろそろわが街のカメラ事情にも改変の時が来るかもしれない。
soundscape
by itr-y
| 2008-10-05 11:20
| 日常