2008年 10月 06日
夜の向こうに |
久しぶりにY氏から電話があり、こっちに来るので良かったらどこかで飲まないかとの誘いだった。
偶然にも今日明日となんの予定もないヒマな休日だったので快く賛成した。
なかなかこうジャストタイミングで集まれる日というのはなかなかないのである。
放浪写真家Kにも声をかけ、写真家二人とぼんやりと1時くらいまで飲んでいた。
飲み始めたのが11時頃だったのでおおかたどこの店もオーダーストップになっていた。
平日というのは何とも切ないものである。
やる気茶屋だけが唯一やる気満々だったけれど、ここだけはどうひっくり返っても入りたくない店なので却下。もう一件の店に行くことにした。
実はもう一杯飲んできた後だったので、ぼんやりと二人の話を聞きながら僕は中ジョッキをセーブして飲んでいた。
風邪が治りがけというのもあったし、何よりもなんだかしゃべりたい気分ではなかった。
喋りたくなくても一緒にいられる仲間というのはとても気楽なもので、二人のカメラトークを聴きながら一人で頬杖をついたりあくびをしたりと、ふつうなら許されないような態度でその場にいた。
やがて店も閉まり、のそのそと僕らは店を出た。
基本的に皆歩くことが苦ではないので、歩いて新町から元町の僕の家に行くことにした。
家についてからネットをめくり、さっき居酒屋で話していた写真家のページをめくったりしていた。
ワイングラスに氷を浮かべて二人に水を出し、僕はバスルームで手と足と顔を洗ってジーンズを脱ぎ部屋着に着替え野菜ジュースを飲んだ。
ベッドの上で二人の会話を聴きながらうとうとする。
ここでKが帰り、Y氏だけ泊まってゆくことになった。
僕はベッドの中で一人もぞもぞと動いた。
ねえ君は今何をしてる?
モノフォンタナのピアノが意識の向こうに消えて行った。
soundscape
by itr-y
| 2008-10-06 00:42
| 日常