2008年 10月 27日
本の虫が見る夢 |
ずいぶんと散財した休日だった。
先月思わぬことで出費を迫られてしまったので、今月ばかりはと思っていたのだけれど、なかなかうまく行かないものである。
でも二つとも前々から懸案だったことなので、十分に考えた末の出費だったから良しとしよう。
1つは靴のクリーニング。
仕事用に使っていたビジネスシューズがずいぶん踵が減ってしまっていたので交換するのと、丸洗いと補修のクリーニングに出したのだ。
1つ1つのメニューはたいした額ではないのだけれど、いろいろとやり始めるとけっこう出費がかさむ。
見積もってみると一万と少しになった。
もう一足靴を買った方が早いのだけれど、あんまり物を粗末にしたくないのとできれば長いこと使ってあげたいという思いがあって、リペアに出すことにした。
それとは別にもう一足買って、二つで使い回そうと今考えている。
もう1つは自転車のタイヤ交換である。
いつもなら自分で交換するのだけれど、今回は二つともすり減ってダメになっていたことと、雨上がりの帰り道だったこともあって行きつけのショップのお兄さんに全部お任せすることにした。
作業料はけっこう馬鹿にならない額なのだけれど、プロの作業はさすがに早く、ものの15分ほどで前後輪のタイヤ交換が完了してしまった。
替えたばかりのタイヤはさすがにグリップ力が良く、走り心地がまったく違った。
やはり新しいタイヤはいい。
これで前から考えていたことの二つが終わったので気持ちが非常にすっきりとした。
こういう仕事はけっこう好きである。
実は今日は他にもこまごまとお金を使ってしまっていた。
神保町で古書フェアがやっていたのでふらりと覗いていたら気になる本があったので二冊買ってしまった。
1つは椎名誠著「銀座のカラス」のハードカバー。
そして岩波の「生物学事典 第二版」
「銀座のカラス」はもうずいぶんと昔に読んだ本なのだけれど、ハードカバーがけっこう状態も良く出ていたので思わず手が伸びてしまった。
生物学事典の方は前から欲しかったものである。
もちろん一番いいのは最新版だけれど、この77年発行の第二版でも十分である。
発売当時でさえ6500円だった本が800円で売っているのである。
にわか生物学者としてはこれは見逃すわけにはいかないのである。
昔から辞典とか図鑑に弱い僕はこういうクロニクル的なものを見つけるとどうしても欲しくなってしまう。
将来的には壁一面の本棚に囲まれた家の中で一人静かに暮らしたい。
旅先から持ち帰った初版本や古い文献、図鑑などに囲まれて暮らすのだ。
もう考えただけでうっとりしてしまう。
そんな家がまず欲しいなあ。
集めてきた宝物を片っ端から放り込める家。
そんな空想に耽りながらぱらぱらと辞典をめくった。
soundscape
by itr-y
| 2008-10-27 23:51
| 日常