2008年 12月 02日
帰路 |
しばらくぶりに整体の先生の所に行ってきた。
近所にあるカイロプラクティックの先生なのだが、僕が知る限りとても腕がいい先生である。
施術してもらうとてきめんに体の調子が良くなるのだ。
腕を上に上げてつぼを抑えて「ぐっと力入れてね」と言われ、言われた通りにぐっと力を入れると先生は腕を押そうとする。それに負けないように反対に腕を戻そうとして下さいねと言われるので先生が押そうとするのとは逆に力を入れるのだが、あるポイントを抑えられると「ひゅん」と腕が力に負けてしまう。
「ああ、曲がっていますね」
そう言うと先生は施術台のスプリングを「ガシャン!プシュー!!ガシャン!プシュー!」と弾き上げてゆく。
その都度僕の体は上下に揺れ、抑えられたポイントと逆の方向に足が骨盤の中に入ってゆく。
僕の足は右側に寄って開いているのだ。
時々こうしてやってもらわないといつの間にか頑固な足は気がつけば右に向き始めていて、それが腰をねじる。そしてそれが続くといつの間にか足の指先がしびれ始まって来るのである。
この間からしばらく行っていなかったので、今回は少し時間をかけて骨盤を矯正された。うつぶせになって体の下あちこちに小さな固いクッションをおかれたまま放置プレイ。
10分ほど経ってから立ち上がってみると、何だか体の様子がいつもと違う。
何となくあちこちの調子が良い(ような気がする)。
最近ついてない事ばかりだったのに、体の形がきちんと戻っただけで何だか意味もなくうれしくなってしまった。
そしてなぜか帰り道に鼻歌まで歌ってしまった。
やっぱり上田先生はすごいなあ。
初めて来た時に骨格が歪んでいて右の耳がほとんど聞こえないという患者さんがいたのだけれど、待合室で待っていたら患者さんがあっという間に症状が改善されたと驚いていた。
ちょっと診ただけでどこが悪いのかわかってしまうのである。
恐ろしい。
「また2、3日したら来て」
と先生はあいかわらず淡白な調子で言い僕は医院を後にした。
「さあて明日からまた仕事ダア」
松の湯の前の急坂を僕は自転車を押して駆け上がって行った。
soundscape
by itr-y
| 2008-12-02 20:14
| 日常