2013年 08月 13日
夏期定期リブート |
とうとうダウンした。夏風邪だ。夜勤の最中なんだか妙にさっきからマイナス思考だなと思って、いろいろ可能性を考えてみたのだが、どうも体調が悪いようである。よくよく考えたら2日連続で飲みに行って、きちんと晩ご飯も食べず、翌日早起きして仕事の面接を受けに行き、そしてそのまま夜勤に突入していたのだ。折しも列島はすさまじい暑さ。そして職場とのすさまじい気温差。
職場にいると太ももや尻のあたりから冷えが襲ってくる。特に明け方はひどい。年中、季節を問わずヒートテックを着るようにはしていたけれど、それでも寒かった。完全にいろんな条件が重なり、僕は倒れた。そんなわけで今日はお休みすることにした。何気にこの職場での初の体調不良でのお休みとなる。職場に電話すると当直のリーダーはイヤそうな声を出し、「まあひとまずは承ります」と言った。たしかにシフト表をみると人数は少ない。まあでもなんとかしてくれよ。大した仕事じゃないんだからさ。彼は妙に「オレがやらなきゃ誰がやる」系の人間で、「誰かが日勤で来れない=自分が居残ってその穴をカバーする」という風に思考回路が働くらしい。
別にそんなもんだれもアンタに頼んでないし、いやならとっとと帰ればよろしいと思うのだが、日本人の恐ろしいところはここで「自分がやらなきゃ」と思ってしまうタイプの人間がたまにいるところだ。僕自身、わりと例外でもないのだが、時々この人の行動には少し寒気がする。まあでもこっちは休むことを決めているのでもうとくに遠慮などしない。すみませーん、とわざとらしく言うと僕は携帯を放り投げた。
しかしまあ、きのう一日、今日一日寝続けていると頭も痛くなって来るもんだ。胃腸の具合がよろしくなく、熱はないもののおなかがなんだかずっとぐるぐる言い続けている。この暑さの中、冷房もつけずに部屋の中にいるのだけれど特に苦痛を感じない。むしろ冷房がキツい。コーヒーとトーストを食べるとようやく体に力が戻って、PCに向かえるくらいまでになった。
少し元気になると僕は通販で届いた三つのアイテムを各部署に設置する業務を始めた。
一つは壊れていた壁掛け時計のムーブメント(時計の機械部分)の交換。二つ目は隣の母が寝ている部屋のエアコンのフィルター交換。これは霧ヶ峰系のエアコンに搭載されている空気フィルターで、普通のフィルターの上におまけ程度に乗っかっているものだ。こういう小さなパーツをきちんと交換しなければ気が済まないたちなので、わざわざヨドバシドットコムで見つけて買ったのだ。薄っぺらいうえに細長いフィルターは、アマゾンも真っ青の座布団二枚分くらいが入るのではないかと思うような箱に入って送られてきた。三つ目はドアクローザだ。ドアの上についていて、自動的に扉を閉めてくれるあれである。リョービのドアマンなる室内用のドアクローザを買ったのだけれど、唯一これだけがサイズが合わず、交換できなかった。まあ、懸案事項のうち、2つまでがクリアできたので良しとしよう。
そんなこんなで数日出かけてばかりで、しばらく家のことにかまっていなかったら、ベランダに置いてあるバジルの鉢が完全にしおれきっていてもうひん死の状態だった。あわてて水をあげたのだけれど、生き返ってくれるかどうかはわからない。反対側の枝豆の鉢も、水不足で下の方がやられていてこれにも急いで水をあげた。人間も植物もほんのちょっとのことで調子を崩してしまうのである。
IT業界では「定期リブート」という言葉がある。サーバコンピュータなど、大きめのものや作業用端末など普通のPCなどで行う、電源をいったん落とす作業だ。いったんスイッチを切って、また入れ直す。このことによって、ずーっと電源を入れ続けていることによるトラブルの数を減らすのである。コンピュータにもこういう作業が必要なのだから、人間だってたまにはリブートしてあげなければいけないのだろうなと思う。コンピュータというのは、実は僕らが思っている以上に生き物っぽいのである。人間が四六時中見守っていてあげなきゃいけないくらいに。
by itr-y
| 2013-08-13 17:46
| 日常