2006年 10月 10日
つきよのでんしんばしら |
中秋の名月の夜は嵐だったけれど、暦に関係なくこの時期の月はきれいである。
澄んだ空気の中でまばゆく光る月は、街灯のないところも明るく照らしてくれる。
お互いの顔が見えるくらいというやつだ。
昔はこんな夜なら提灯もいらなかったんだろうな。
忍者もこういう夜は非番で、のんびり月見でもしてたのかもしれない。
こうまで明るいと仕事にならないだろうし。
埋め立て地の端の方には、いくつか埋設していない電信柱が残っている。
いつからここに立っているのかは不明だが、少なくとも僕がここに来た時には立っていたと思う。
ぽつりとたたずむ簡素な電信柱。
何となく、日本ぽくない雰囲気だ。
月の光に照らされた電信柱を見上げながら宮沢賢治の詩を思い出した。
ドッテテドッテテ、ドッテテド
でんしんばしらのぐんたいは
はやさせかいにたぐひなし
ドッテテドッテテ、ドッテテド
でんしんばしらのぐんたいは
きりつせかいにならびなし
by itr-y
| 2006-10-10 17:43
| 日常