2006年 10月 28日
ギターファクトリー |
昨日の晩。この間買ってきたコンデンサーを取り付けようとストラトの弦を外して取り付けてみた。
その際、ついでだからナット(ヘッド側、握る方にある弦を載せる小さなパーツ)の調整をしようと思い、金槌で軽く叩いて外そうとした。
そうしたら軽く叩いたつもりだったのにポキリと真ん中から折れてしまった。
「げ」
しばらくその姿勢のまま固まる。
しょうがない。
また作るしかないか。
僕の引き出しの中には細々といろいろなギターパーツが入っている。
以前に買った牛骨ナットがまだ何本かあったはずだ。
オリーブオイルの中に漬け込んであるナットの瓶を取り出し、ストラト用の小さなものを選ぶ。
ナット用の牛骨は漂白されていてカサカサなのである。
オリーブオイルの中に漬け込むのはその方が弦の滑りがよくなる(気がする)からだ。
それに色もしっとりとしていい感じになる。
ひとつ取り出してよく拭いてから削り出しにかかる。
ギターによって微妙にサイズが違ったりするので、削ってはサイズを見て削ってはサイズを見てというのを何度となく繰り返す。
少しでも大きさが違ったりするとアウトだ。
前にも何回か作ってはダメにしたことが多々ある。
ここの調整が甘いと演奏がしにくくなったり、鳴りが悪くなったりもする。
シビアなパーツなのである。
深夜の部屋でキコキコと作業をする。
思ったよりもそんなに時間はかからず、一時間半ほどでナットは完成した。
気がつかないところでしっかりと上達はしているみたいだ。
新しく削り出したナットはけっこう納得のいく出来に仕上がり、以前よりも心無しか弾きやすくなった。
細部の仕上げやオクターブ調整はそのうちやって行こう。
もう夜も遅いのでアンプに通したサウンドチェックはまた明日にする。
by itr-y
| 2006-10-28 19:01
| ギター