2007年 07月 21日
Stationery |
エフェクターのケースに貼るレタリングシートを買おうと、銀座の伊東屋に寄ってきた。
いつぞや作ったエフェクターのケースが100円ショップで買ったカンペンみたいなやわなケースだったので、アルミダイキャスト製のがっちりしたものに替えたのである。
おかげでグッとエフェクターらしくなったのだけれど、何にも書いていない素のままなので、何かしら文字を書かないとさまにならない。
これがけっこうめんどくさいのだけれどやっておかないとものすごく味気ない。
そんなわけでちょっと探しにきたわけである。
土曜日の銀座は歩行者天国になっていて、どんよりとした曇り空の下、けっこう人出は多かった。
自転車は乗り入れ禁止なので降りて歩く。
少し行くと赤いクリップが看板についた伊東屋が見えてきた。
単に文房具屋といっても伊東屋ぐらいにもなるとけっこうお客さんは山のように来る。
特になにを買うでもなくふらりと紛れ込んだ人や、もう目当てのものは買ったけれども店内をうろうろしている人がけっこういた。
店のマネージャーと思しきスーツの人が店内の様子に目を光らせている。
人の群れをかき分けて奥の方に入っていった。
途中、いいデザインのメッセンジャーバッグを見つけて思わず見入ってしまう。
北欧かどこかのデザイナーの作品らしい。
使用済みの運搬用の袋を使って、カラフルでスタイリッシュなデザインの様々な形のバッグ
を作ったものだった。
生地自体はぼろぼろでけっこう汚れているけれど、もともと向こうで輸送用に使われているものだったらしく布地は相当丈夫らしい。
今使っているザックがボロボロになってきているので、そろそろ自転車用にメッセンジャーバッグが欲しいなあと思っていたので手に取って眺めてみた。
なるほど使いやすそうである。
ちらりとタグを見ると¥25,000と書いてあった。
なんてこったイ。
スーパーファミコンが発売された当時の値段じゃないか。
(なぜかこれはよく憶えてる)
きっとデザイン料なんだろう。
僕は静かにバッグを元に戻した。
目的のレタリングシートはあったものの、こちらも一枚500円近くしていた。
たかがレタリングにそこまでかけるくらいなら自分でシートを作ってステンシルかなにかで作った方がいいなと思いなおし、これも買うのをやめる。
だって500円あればコンデンサーが買えるし、DALEの抵抗なら10本も買えるのだ。
シールだけで500円なんて自作する意味がない。
そんなわけで何も買わず手ぶらで帰ることにしたのだった。
いったい銀座まで僕は何をしにきたんだろう。
土曜日はアップルストアも人でごみごみしていて寄りたくないのである。
落ち着かない街には長居しない。
また来週。
soundscape
by itr-y
| 2007-07-21 10:06
| 街