2007年 12月 12日
期待値 |
今机の上には、この間無印良品で買った小型のやかんが置かれている。
まだ箱に入ったままで、箱には「やかん」ではなく「ケトル」と書かれている。
ケトル
けとる
二回ほどつぶやいて少し優越感に浸る。
「そんじょそこらの『やかん』なんかじゃないぞ。ケトルなんだかんな。なめんなよな」
少し椎名誠化してそんなことを考えた。
このぐらいの箱に入ったものというのが実はプレゼントとしてもらうとたぶん一番うれしいんじゃないかと思う。
あんまり小さすぎたり箱が細長かったりするとだいたい中身が何なのか予想がついてしまうけれど、完全な箱だと何が入っているのかがわからず、けっこう開けるまでの間ワクワクしていられるのではないかなと思う。
このワクワク耐久時間がものによっては違ってきて、貰うものの形状というのは実は非常に貰った後の感情の推移にすごく関係しているのではないかと思うのである。
もう少しでクリスマスなわけだけれど、世の中にはクリスマスとお正月に近い日にお誕生日を迎えるという人もいる。
僕の兄弟がそうなのだが、その人の誕生日は明日である。
ずっと何をあげるべきか悩んでいるのだけれど、こういう時に人はまずどこに行くものなんだろうか。
とりあえずハンズにでも行くべきだろうか。
ハンズも伊東屋も高級すぎてお財布に優しくないのが難点である。
それにもっと問題なのは探しているうちに自分の欲しい物の方が見つかってしまうという点だ。
僕はこのクリスマスに何か誰かから貰えるんだろうか。
いつぞやのようにこれで「服でも買ってください」とか書かれた封筒が机の上に置いてあった日には、もう何だかへこみすぎて再起不能になりそうな予感がしてしまう今日この頃。
soundscape
by itr-y
| 2007-12-12 00:15
| 日常